稼げる情報商材で業績回復させたかったのに自らを追い込んでしまったM山社長

《M山社長プロフィール》
中小企業経営者。
画期的な英会話教材を開発。開発した英会話教材をもとに会社を設立。英会話教材が発売された当初は、大ヒット商品になったこともあり、一時期は、年商1億円を記録したこともある下町の中小企業社長。現在は、英会話教材の人気もパッとせず業績も落ち込み、何か別のヒット商品を狙って模索中。

英会話教材が大ヒット!

高校時代、大学時代ともに彼は、英語が大の苦手だった。
国語も、数学も、歴史も、ほかの教科は、どれもそれなりに理解できていた。数学などは、数式を解くのが得意中の得意で、むしろ彼こそ、ほかの同級生たちよりも遥かに優れていた。そんな彼だったが、どうしても英語だけは苦手だった。大学時代、通っていた大学が提携している海外の大学へ半年間、彼は語学留学に行かされたほどだった。

周りの環境がすべて英語という海外での生活は、彼に大きな影響を与えた。提携している海外の大学での講義は、それほど彼の英語力に影響を与えなかったが、周りの生活環境がすべて英語という、その環境は、彼の英語力改善に多大な影響を与えたのだった。そんな彼は、日本へ帰国後、海外での語学留学の経験を活かし、画期的な英会話教材を開発したのだった。

はじめ、彼は、大学生バイトで勉強を教えていた近所の高校生に、自分が開発した英会話教材を試した。すると、高校生の英語力は、みるみるうちに伸び、高校での英語の成績がクラスでトップにまでなった。このことに自信を持った彼は、大学受験を目標にした英語塾での英語講師のバイト募集を受け、そこで彼が担当したクラスの生徒たち全員に、彼が開発した英会話教材を実践した。彼の英会話教材は大成功し、それを知った塾長は、彼に英会話教材を販売する話を持ちかけた。

彼は、英会話教材の開発元、製造元として自分の会社を設立した。塾長は、英語塾で彼の英会話教材の営業、販売を担当することとなった。塾長が、知り合いの英語塾などに営業、販売した彼の英会話教材のおかげで、各英語塾などの生徒たちの英語力も次々と伸びていった。そして、彼の英会話教材は大ヒットすることとなった。

ゆっくりと忍びよる陰り
彼の英会話教材は大ヒットし、全国的に名のある大手の印刷会社で刷られるようにまでなった。英会話教材の特許を持っている彼と彼の会社は、一時期年商1億を軽く超える売上げを誇るまでになった。

しかしヒット、ブーム、流行りとはそう長く続くものではなかった。彼の英会話教材がヒットし、目立つようになれば、ほかの大手英会話教材、教材会社の目にもつくようになってくる。大手教材会社は、彼の英会話教材の内容を徹底的に調べ上げ、さらに上をいく英会話教材の開発に必死になっていくこととなる。

やがて、彼の会社も設立時に大ヒットした英会話教材の上に胡座をかいているだけではいられなくなってきてしまった。彼の会社は、従業員10名前後の小さな会社かもしれなかったが、彼ら従業員の生活を守っていかなければならない。彼自身も、会社の売上げが落ちてくると、今までのような生活を維持していけなくなってしまう。なにか英会話教材に代わる新しいビジネス商材も持たなければならない。彼の表情にも焦りが見え始めていた。

今、時代はまさにインターネット。何かインターネットを使ったビジネス商材でこそ、会社を再建させることができるのではないかと考えた彼は、仕事が終わって家に帰ると、いつも自室でパソコン、スマホでインターネットを検索して、何か新しいビジネス商材はないかと探し回っていた。会社の再建、ニュービジネスについて絶えず探している、そんな彼だからこそなのだろう。彼は、情報商材と呼ばれる胡散臭い販売ページと出会ってしまったのであったのだ。

ネットショップで販売して大儲けをしよう
それは彼が、最初に出会った情報商材の販売ページだった。
その情報商材によると、今やショッピングカート機能も完全システム化され、誰でも簡単にネットショップを運用できるようになったのだという。そうは言っても、そのネットショップで販売する商品を、一体どこから仕入れたら良いのかわからない。心配ご無用。インターネットで探せば、いくらでも商品の仕入先となる卸業者が見つかる。そう言って、ご丁寧にも情報商材の中に、3つほど代表的なインターネットで仕入れられる卸業者を紹介してくれていた。

彼は、早速会社で作ったビジネス用クレジットカードを使って、その紹介されていた卸業者のホームページへアクセスして、そこから商品をいくつか仕入れたのだった。情報商材によると、インターネットの卸業者の商品は、人気順に一覧で並べられており、トップの商品から順番に仕入れていけば、間違いなくあっという間に完売してしまう商品ばかりなのだそうだ。特に、どの商品を仕入れたら良いのか、目利きをしなくても良いので、彼もトップの商品から順番に片っ端からしょピングカートに投入していき購入してしまった。

大量の商品が、会社の物品庫に保管されることとなった。会社に置ききれない商品は、自宅の書庫にまで保管され、彼の妻は、家に保管された商品の整理に時間を費やせられた。

情報商材に紹介されていたホームページのサービス会社を利用して、彼のネットショップがなんとか立ち上げられた。その立ち上がったネットショップに、仕入れた大量の商品を一つずつ出品、登録していく。あっという間に簡単にネットショップが出来て、そこへ商品を登録していくと、登録した瞬間から次々と商品は飛ぶように売れていく・・はずだった。が、登録した商品は、一向に売れていく気配がなかった。

見当違いのネットショップ運営
なんだよ、あっという間に売れていくのではなかったのかよ。仕入れた商品は、ちっとも売れないじゃないか。途方に暮れた彼は、その情報商材を購入した人だけがアクセス出来るという購入者専用のホームページへ行き、そこに何か商品を売るための秘策があるのではないかと、あっちこっちホームページの隅々までチェックした。

そこのホームページには、「成功者たちの対談」と称した動画が公開されていた。その動画には、例の、この情報商材を販売している販売者とその仲間、それにその情報商材を購入して大成功したのだという購入者の3人が出演しており、それぞれが思い思いに、自分はこうして成功したと美談を語っていた。

これから情報商材を購入して成功しようとしている購入者の皆さんに何か一言アドバイスはありますか?司会進行を務めるMCの男性が3人に質問すると、ネットショップの運営はとても難しいです。それぞれで色々工夫して、そのネットショップの特徴を出して、ぜひ成功に向けて頑張ってくださいと、宣伝ページ上で語っていた事とは、全く真逆のことを述べて、動画は締めくくられていた。

それでも、まだ他に何か秘策が書かれていないかと、購入者専用のホームページをあっちこっちと探し回った。

SEO対策が足りなかった!?
そして彼は、秘策を見つけてしまった。
ネットショップを運営するには、SEO対策というサーチエンジン、検索サイトで自分のネットショップを上位に表示するための対策を施さなければならないということに。しかし、彼には一体どのようにSEO対策を施せばよいのか、どうしたら自分のネットショップを上位に表示させられるのかがよくわからなかった。

しかし、そこは心配御無用。彼以外の他の購入者だってSEO対策なんてどうやったら良いのかわからないのだ。そんなSEO対策のことがわからない購入者でも大丈夫なように、SEO対策に関する質問コーナーがちゃんと設置されていた。早速、彼もその質問コーナーから質問することにした。

毎月多額の費用がドブに流れていった
情報商材の販売者から彼の元に返事が来た。

あなたの運営されているネットショップを拝見させてもらいました。確かに、あなたの今のネットショップに足りない部分はSEO対策のようにお見受けします。ただ、SEO対策は素人が簡単に、はい、そうですかと出来るものではありません。私が運営しているネットショップでも利用している大変親身になって、SEO対策をしてくれるSEO業者がいますので、彼のことをご紹介しますので、彼に相談されてみてください。

販売者から来たメールの返事には、そう書かれていた。
彼は、早速そのメールに書かれていたプロのSEO業者だという彼にSEO対策をどのようにすれば良いのか依頼した。

SEO業者から回答があり、それによると彼のネットショップには、コンテンツ全体にキーワードの量が足りていないのだそうだ。それだけではない、主要となるページのメタタグ、ディスクリプションや各ページのキーワードの配置、コンテンツ上におけるキーワードの出現率などSEO対策としては圧倒的に足りなすぎるから、彼のネットショップは検索サイトで上位に表示されないのだと難しい専門用語を会話のあっちこっちに挿入しながら説明するのだった。

彼には、キーワード、ディスクリプションなど難しい専門用語の半分もよく理解できなかったのだが、彼の作ったネットショップには、色々と足りない部分が多く存在しているのだということは理解できた。それぞれを一つずつ克服していきながら、検索サイトで上位表示させるためには、専門のSEO知識を持ったSEO業者が対策を施すのに半年ぐらいは期間が必要なのだと言われた。よく1ヶ月で検索サイトの上位に表示させますなどと謳っているSEO業者がいるが、そのような荒治療で施されたSEO対策では、はじめの1ヶ月ぐらいは上位表示されるかもしれないが、その後は検索サイトからスパムサイトと認定されていまい、インターネットから排除されてしまう可能性もあるのだという。

そして、彼は、そのSEO業者と半年契約を結んだ。半年間、月々SEO対策費として毎月15万掛かることとなった。
結局、月々15万円という高額な報酬を取られて、そのSEO業者がやったことと言ったら、月に一度エクセルで作られた彼のネットショップの業種に相応しいキーワードを集めただけの資料をレポートとして提出されただけだった。特に具体的にネットショップ上で何か作業してくれるわけでも無かった。レポートを1枚提出してその月の業務は全て終わりだった。

さまざまな情報商材
その後、彼は、なんとかして初めて購入した情報商材で負った損失を穴埋めしようと、実にさまざまな情報商材を次々と購入する事となった。Amazonで販売して大儲けしよう。BUYMAというファッションブランド販売サイトに出品して大儲けしよう。YouTubeで人気ユーチューバーになって大儲けしよう。働かなくても勝手に収入が入ってくる不労所得でセミリタイア生活を送ろう。PPC広告、インターネット上の広告配信システムに広告を配信して3億稼ごう。簡単ツールを利用して外貨、FX金融で1億稼ごう。仮想通貨で大儲けしよう。彼は、本当に多くの情報商材を買い漁った。

彼が今までに購入した情報商材の数は、累計100本はゆうに越えているだろう。その購入金額も、ざっと見積もっても1000万円は投じているだろう。彼が開発、一時期は大ヒットした英会話教材の売上げの殆どを情報商材に注ぎ込んでしまったといっても、おそらく過言ではないだろう。

一家離散、夜逃げ、そして・・・
さんざん騙し、騙され投資続けさせられた情報商材は、彼の個人資産だけを食い物にしていたわけではなかった。彼の会社の資産までも食い荒らしていたのだった。その負債額は、軽く3億を大きく上回ったものになっていた。大手企業ならいざ知らず、従業員10名前後の小さな中小企業にとって3億という負債は、会社を倒産に追い込むのに十分すぎる金額だった。

彼は、親身にしていた弁護士事務所の元に飛んでいき、相談を求めたが、彼の担当弁護士は不在ということで会ってもらえなかった。本当に不在だったのか、担当弁護士が居留守を使ったのかは、今となってはわからないが、倒産後に彼が担当弁護士と出会えることはなかった。

仕方なく、会社設立以来ずっと親身にしていただいていた税理士の元を訪ねたが、さすがに税理士では、多額の負債をどう処理したらよいのかはわからず、弁護士に聞いてくれとしか返事をもらえなかった。とは言っても、担当弁護士とは連絡がつかず、彼は八方塞がりの状態に陥っていた。

会社の扉は閉められ、10人前後いた従業員はすべて解雇、会社の前には債権者が居座る状況になっていた。彼も、会社には顔を出せず、家に引きこもっているしかない状況だった。しかし、債権者が自宅にやって来るのも時間の問題だろう。

未来のための一時撤退

このまま、ここの自宅に居るわけにはいかない。その日の夜、彼は妻に事情を説明し、彼と妻の車2台に積めるだけの家財道具を積み、出発することにした。妻と一人娘、それにずっと可愛がってきた愛犬一匹は、妻の車に乗り、妻の実家へと避難することとなった。妻の運転する車が、暗い夜道の中ずっと見えなくなるまで見送っていた彼の姿があった。

結婚して以来、ずっと一緒に過ごしてきた妻、大切な愛娘それに大切な愛犬とも別れ、1人どこかはわからないが、どこか地方へと一時身を隠すことを決意した彼だった。彼は、1人車の運転席に乗りこみ、キーを回してエンジンをかける。車は、静かにエンジンをスタートさせ、彼がアクセルを踏み込むと、真っ暗な中、妻の行った方向とは別の方向に車は発進した。

「今は一時撤退するが、いつか必ず会社を再建させる」

夜道の中、車を走らせながら、一人そう誓う彼の姿が車の中にあった。
彼は、1人夜の暗い道の中、どこへ行くともなく自動車を走らせ続けていた。
果たして、彼は社長として再建できるのだろうか。


いかがでしたか?なんとなくでも構いませんが、情報商材というものの悪質さ、恐ろしさを理解できたのではありませんか。

他にも、さらにもう少し別の視点から情報商材の被害にあった被害者たちの声もご紹介しています。

《被害者たちの声》


あなたは、このような胡散臭い情報商材などと呼ばれる悪質商材に目を奪われないようにして下さい。調子の良いまやかしなんかに騙されず、しっかりとしたテレワーク・ビジネスを探していくようにしましょう。

それでは「アフィリエイト講座」ページへとお進みください。